裏になるもの

はてなブログ試用中

「プリンセスX」3

1

全ルート終了。とりわけ好みではないものの、ところどころに仕込まれた質の悪い冗談のようなギミックが面白かった。
しかしこれを魔物娘萌えゲーと思って買った人はほんとご愁傷さまとしか言えんね(僕はわかってて踏み込んだからダメージはほとんどない)。
そもそも、僕はこれまで「魔物娘」という呼称を用いてきているけれど、本作の副題やテキストを鑑みると「怪物娘」の方が正しい。魔物と怪物では微妙にニュアンスが違う。魔物は魔性を持ったもの(magic creatures)であり、怪物はあやしいもの、ばけもの(monster)である。*1
また、「真の怪物とは?」EDによると、怪物とは生来的なものではなく「なる」ものらしい。なるほど。私見では、怪物の方がより正体が知れず恐ろしい、脅威的な存在だ。

2

魔物娘の本質と実存について書いてきたが、対する人間の本質については考えていなかった。それを「嘘」であるとしたところは面白い(ルートによってその仮説自体が真になったり偽になったりするところも)。

3

ナージャ、しっぽがカラカラ音を立てるのがかわいい。基本このゲームのキャラデザはゴテゴテしてるわりにその装飾が魅力に繋がってない感じがするのだが、このSEはよし。

*1:「日本語大辞典」より