裏になるもの

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「Friends」2 英理歌

1

結衣ルートの所感で日付表示について書いたけど、英理歌ルートはもっとひどかった。
恵が英理歌と夜に寮の屋上で会話する間柄になった後、夜に寮の屋上で会話→日付表示→夜に寮の屋上で会話→日付表示→夜に寮の屋上で会話→日付表示→夜に寮の屋上で会話→日付表示→夜に寮の屋上で会話……という流れを見て、「ああ、これは日付表示で区切り入れないと延々屋上で会話するシーンが続いてしまうもんな」と納得……できるわけがなかった。
何が問題って、これらの会話シーンで一枚絵が使いまわされてるところ。会話の内容は漸進しているものの、絵的な変わり映えのなさが退屈だった。ゲーム内時間で約半月の間、ほぼ毎日表示されるイベントCGに描かれた満月が全く欠けないのは笑いを誘う。同じ満月の日を繰り返すループゲーかと思った。前作もそういう節があったけど、素材作成を惜しんだせいで背景や場面がうまく切り替わっていないところがあり、残念だ。

2

月の話とか、"遠く"についての話はよかったから、屋上でのイベントCG使用はここぞというときだけに絞った方がより印象的になったのでは。

月の話

英理歌「あたしは、いつもお月さまがキレイだと思ってるんだよねぇ…」
恵「へー、そうなのか」
恵「月が雲に隠れてる時でもか?」
英理歌「うん。それはそれでいいじゃない」
恵「いいって…。だって肝心の月が隠れてるんだぞ? キレイとは言えないだろ?」
英理歌「そんな事無いよ」
恵「そうか?」
英理歌「隠れてるんだけど、雲の向こうで光ってるのがわかる、って事あるじゃん?」
薄雲がかかってる時なんか、そう見える事もあるな。
英理歌「そんな時に、お月さまってすごいなぁ、キレイだなぁ、って思うんだよね」
恵「ほう」
英理歌「だって、お月さまって太陽みたいに自分で光ってるワケじゃないでしょ?」
恵「ああ。月は太陽の光を反射してるだけだからな」
英理歌「自分で輝けないのに、"ここにいるよー"って精一杯主張してると思うんだー」
英理歌「そこがすごくがんばってる、って感じがして好き」
英理歌「だからあたしは、いつだって、お月さまがキレイだって思うんだ」

"遠く"の話

英理歌「誰もいない"遠く"って嬉しいかな?」
[…]
英理歌「私は遠いところに着いたら…」
英理歌「その国の言葉で、『よく来たね』って褒めてもらいたいかな」
[…]
コイツはあくまで人の中に居たいのか。

この娘のビジョンはわりと好きなんだけど、隣に立って同じ視点を獲得するまでがなかなか難儀である。

3

かみやまねき氏が描く女の子の下腹部には神が宿っている。

4

エンディングテキストに脱字あり。総じて開発期間の割にチェックが甘い。