「ニンジャスレイヤー」1/ブルーオーブとジャバウォッキー
「ジジイはほっとけ。そいつ締め上げようぜ。今度は殺すなよ」"ジャビー"が降りてきた。"オーブ"は不満気に「お前があんな事言うから!本当に縁を切るぞ!」「できねえくせによ」「できるさ!こいつも殺す」「殺すな!つってんだ。オーブ」"ジャビー"の怒声が遮った。「殺すな。キレるぞ」 45
「俺の方はもうキレてる」"オーブ"は唸った。「俺達のこと、ここで誓えよ。今!」「ふざけるな。そんな時じゃねえ。ボスも急いで」「今じゃなきゃダメだ!」「」"ジャビー"は頭を掻いた。「誓う、誓う」「よしッ!」"オーブ"はナンシーを地面に叩きつけた。「ンアーッ!」 46
(第2部「キョート殺伐都市」より:「キョート:ヘル・オン・アース」 破「ライジング・タイド」)
ジャビーとオーブについて言えば、彼らが同性愛者であることによって差別されてきたことは想像に難くない(ニンジャソウルが宿った後に同性愛者になったのかもしれないけど)。そのコンプレックスが彼らをザイバツ的なニンジャ観(被差別者から差別者への転換)に親しませるのではないか。
ようするに、あの二人に対して#NJSLYRで多く見られた「ホモキター!」的リアクションが気に入らない。その視線や態度こそが作中で彼らを歪ませたのであってさ。実況タグで差別の再強化が行われていたことに違和感を持ってしまう。
性の問題は難しく手に余るからあまり扱いたくないんだけどね。「ゲイのサディスト」とか本文で性をネタにしてる部分もあるし、これ以上突っ込んでもやぶ蛇だろう。
コトダマに包まれてあれ、と祈るばかり。